もう何年前になるだろう。
大変お世話になっている人の地元博多へ遊びに
行った時に地元の人でも出ることが難しいと
言われる山笠祭りにその人のおかげで出られることになり
忘れられない貴重な体験をさせて頂きました。
毎年7月13日の昼間、博多の町中で山車をひきそして7月15日の
朝4時55分に本番の、簡単に言うとレースが始まります。
六種類の山車が一番から六番まで年ごとに順番で変わっていくのですが
一番目の山車が神社で、いわいめでた、という歌を歌ってスタートします。
この一番山笠だけが歌う、いわいめでた、を
山車の上で歌うことは博多の祭り好きの男達の最高のステイタスだそうです。
そして二番目〜六番目が神社を一周して次々にスタートしていくのですが
この時の興奮は今でも忘れられません。
道路の両脇はまだ薄暗い時から観光客の人や、地元のサポーターでびっしり埋めつくされ、
凄い声援の中、なぜか観光客だった僕が地元の人達に混ざって山車を抱えて走っていました。
50〜60人くらいで一つの山車を担いで走るんですがこれがまた凄まじいんです。
一人がつまずいて転ぶとそれにまきこまれて次々とごろごろ転んでみんなに踏みつぶされていきます。
それを観ている観客はおおいに盛り上がります。
怒声や怒号や叫び声が飛び交う中、山車を担いで走りつづけます。
そんなこんなで5キロくらい走るんですが、最後にその山車を独特の三本締めをした後に片付けて
お開きとなります。
この祭りの間、準備も含めて一ヶ月くらいあるそうですが、特に7月に入ってからの博多の街は異様な
雰囲気です。中州の夜の歓楽街はふんどしにはっぴ姿の人達で溢れ、正装として認められるようで、
一流ホテルのレストランでもふんどしにはっぴ姿で食事している人もいるそうです。
これだけ盛り上がる祭りですから、このときばかりと一年を通してこの三日間だけが輝いている
博多の男性も少なくないそうです。そしてその姿をみて惚れてしまう女性も少なくないそうです。
僕が担いだ中州流という山車は今年は三番目だそうです。
機会があってもう一度出れたらいいな。
倖一さん扇子と手ぬぐいありがとうございました。
博多へ行った時にはまた宜しくお願いします。
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